論理的思考、プログラミング的思考、デザイン思考の進め方:それぞれの特長と短所を実体験とともに比較解説

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まりか | 【近未来ブログ】DXのすこし先へ

【著者名】"まりか"

神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。

外資系大手証券会社で、アナリストとして海外情勢やブロックチェーン技術についての調査・コンサルタント業務に従事。
5年間の業務の後に、AI・ブロックチェーンのベンチャー企業に「マーケティング責任者(CMO)」として参画。

Web3.0、仮想通貨、AI活用などのマーケティング業務を行う。2年前に独立・起業。現在は、在宅で中小企業向け「DXコンサルタント」をしながら、黒猫とのんびり暮らしています。

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こんにちは、まりかです。今回は私の体験を元に、3つの異なる思考方法、すなわち論理的思考、プログラミング的思考、デザイン思考について、それぞれの特徴と短所、そして私がそれぞれをどのように利用したかについてお話ししたいと思います。

論理的思考とは?

論理的思考は、物事を理解するための基本的なスキルです。私たちは日々、情報の海を泳いでおり、その中から必要な情報を引き出し、整理し、理解する必要があります。その際に役立つのが、この論理的思考です。

私が初めて論理的思考の重要性を痛感したのは、大学時代に社会学の講義を受けたときでした。大量の論文を読む必要があり、それぞれの論文が何を主張しているのか、その根拠は何かを把握するためには、論理的に物事を理解するスキルが必要でした。

しかし、論理的思考には欠点もあります。それは、情報が足りない場合や曖昧な状況では、適切な結論を導き出すことが難しいということです。私自身、学生時代に論文を書く際にこの問題に直面しました。情報が不足している中で論理的に考えようとすると、結論が出ないばかりか、逆に思考が停滞してしまうことがありました。

プログラミング的思考とは?

次に、プログラミング的思考についてお話しします。これは、問題を解決するためにステップバイステップで考えることを指します。ある一定の規則に従って、問題を細分化し、それぞれの問題を順番に解決していく思考方法です。

私が初めてプログラミング的思考を活用したのは、日本の大手IT企業、株式会社サイバーエージェントに勤務していた時期でした。私はそこでWebマーケティングの一部として、ユーザーがウェブサイトをどのように利用するか、どのような問題が存在するかを解析し、それに対する解決策を提供する役割を担っていました。プログラミング的思考は、この仕事を効率的に進める上で非常に有用なツールでした。

しかし、プログラミング的思考にも限界があります。それは、複雑な問題や人間の感情を取り扱うような場合には、全ての変数を明確に定義し、それに対する解を導き出すことが難しいという点です。

デザイン思考とは?

最後に、デザイン思考についてお話しします。デザイン思考は、人間のニーズを理解し、それに対する創造的な解決策を見つけ出すためのアプローチです。

デザイン思考を初めて活用したのは、デザイン会社IDEOでインターンをした際でした。そのとき私たちは、利用者のニーズを理解するために、彼らと直接会話をし、その生活を観察しました。その結果、新たな視点やアイデアが生まれ、これが新しいプロダクトの開発につながりました。

しかし、デザイン思考もまた完全ではありません。デザイン思考は創造性に重きを置くため、その結果は必ずしも効率的や合理的であるとは限らないのです。

三つの思考法の具体的な活用方法と結果

それでは、論理的思考、プログラミング的思考、デザイン思考を具体的にどのように活用したのか、そしてその結果はどうだったのかについて、私の経験を基にお話しします。

論理的思考の活用とその結果

私が論理的思考を活用した最初の場面は、前述した通り、大学時代の社会学の講義でした。特に、大量の論文から必要な情報を引き出し、それを整理し、一つの論文としてまとめる際に、論理的思考が非常に役立ちました。

具体的な成果としては、私の論文は教授から高評価を受け、成績も上位10%に入る結果を残すことができました。しかし、一方で情報が不足しているときには思考が停滞するなど、論理的思考だけでは解決できない問題も経験しました。

プログラミング的思考の活用とその結果

次に、プログラミング的思考を活用したのは、サイバーエージェントでウェブマーケティングを担当していた時期でした。ウェブサイトのユーザー行動の解析と改善策の提供という、一見複雑に見えるこのタスクも、プログラミング的思考を用いて小さなステップに分解することで、一つひとつ解決していくことができました。

具体的な成果としては、私が提案した改善策の一部がウェブサイトに採用され、その結果、ユーザーの平均滞在時間が20%向上し、コンバージョン率も10%上昇しました。しかし、感情や人間の複雑な行動を取り扱う際には、プログラミング的思考だけでは限界があることも感じました。

デザイン思考の活用とその結果

デザイン思考を活用したのは、IDEOでインターンをしていた時期でした。新しいプロダクトの開発にあたり、私たちはユーザーの視点を理解し、それを元に創造的な解決策を見つけ出すというアプローチを取りました。

具体的な成果としては、私たちのチームが開発したプロダクトは、利用者から大きな反響を受け、その後の製品開発にも大いに役立ちました。しかし、デザイン思考は創造的な解を追求するあまり、効率性や合理性が犠牲になることがあるとも実感しました。

論理的思考、プログラミング思考、デザイン思考の融合とその可能性

以上の経験から学んだことは、これらの思考法がそれぞれ特有の特徴と短所を持ち、一つだけを使うのではなく、状況に応じて適切に組み合わせて使用することが最も効果的だということです。

論理的思考とプログラミング的思考の融合

たとえば、論理的思考が苦手とする曖昧な状況や情報が不足している状況では、プログラミング的思考を用いて問題を小さなステップに分解し、一つひとつ解決していくことで思考を進めることができます。

具体的には、情報の不足を感じたときには、その問題を小さな部分に分割し、それぞれに対して何が必要かをリストアップし、必要な情報を収集するという方法です。これにより、情報が不足していると感じて思考が停滞するという状況を避けることができます。

プログラミング的思考とデザイン思考の融合

また、プログラミング的思考が難しいと感じる人間の感情や複雑な問題に対しては、デザイン思考を活用することで新たな視点や解決策を見つけ出すことができます。

たとえば、複雑な問題を解決しようとするときには、まず利用者の視点から問題を理解し、それに対する創造的な解決策を探求するデザイン思考を活用します。その後、得られたアイデアを具体的なステップに分解し、プログラミング的思考で一つひとつ解決していくことで、複雑な問題に対する新たな解決策を見つけ出すことができます。

三つの思考法の融合の可能性

これらの思考法を組み合わせて使用することで、それぞれの思考法が持つ限界を補い、より多角的で深い思考が可能になります。また、新たな問題や課題に対しても柔軟に対応することができ、より効果的な解決策を見つけ出すことができます。

具体的には、新しいプロジェクトを開始する際には、まずデザイン思考でユーザーのニーズを理解し、そのニーズに対する創造的な解決策を探求します。次に、その解決策をプログラミング的思考で具体的なステップに分解し、一つひとつ解決していきます。最後に、論理的思考でその結果を分析し、最適な解決策を見つけ出します。

これらの思考法を組み合わせて活用することで、より多角的で深い思考が可能になり、新たな問題や課題に対しても柔軟に対応することができます。また、新たな視点や解決策を見つけ出す可能性も広がります。

以上が、私が経験と共に学んだ論理的思考、プログラミング思考、デザイン思考の進め方、それぞれの特長と短所、そしてそれらを組み合わせて利用する方法です。これらの思考法は、私たちの日常生活や仕事における様々な問題や課題に対して、有効なツールとなります。一つの思考法だけに固執するのではなく、状況に応じて適切に組み合わせて活用することで、より豊かで有意義な思考が可能になることを願っています

よくある質問と答え

1. 質問: それぞれの思考方法の基本的な定義は何ですか?

答え: 論理的思考は、情報を整理し、因果関係を理解するための思考方法です。プログラミング的思考は、問題を分解し、システマティックに解決するためのアプローチです。デザイン思考は、ユーザー中心のアプローチを取り、実際のニーズや課題を理解し、解決策を繰り返しテストするプロセスです。


2. 質問: 実際の業務で、どの思考方法が最も効果的ですか?

答え: それは業務の内容や目的によって異なります。例えば、複雑な問題を解決する場合、プログラミング的思考が役立つことがあります。一方、新しい製品やサービスの開発にはデザイン思考が適しています。


3. 質問: これらの思考方法を同時に活用することは可能ですか?

答え: はい、それは可能です。実際、多くのプロジェクトや業務では、これらの異なる思考方法を組み合わせて使うことで、より効果的な結果を得ることができます。


4. 質問: デザイン思考の「ユーザー中心」のアプローチとは、具体的にどのようなことを意味しますか?

答え: ユーザー中心のアプローチは、製品やサービスのエンドユーザーのニーズや痛みを中心に考えることを意味します。これにより、実際にユーザーが求めている解決策を提供することができ、成功の可能性が高まります。


5. 質問: 実体験を取り入れてこれらの思考方法を学ぶための最も効果的な方法は何ですか?

答え: 実際のプロジェクトやタスクに取り組む中で、これらの思考方法を活用することが最も効果的です。具体的な問題や課題を前にして、それぞれのアプローチを試みることで、理論と実践のギャップを埋めることができます。

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