日本と世界のeスポーツの違いとその展望~専門家が解説~

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まりか | 【近未来ブログ】DXのすこし先へ

【著者名】"まりか"

神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。

外資系大手証券会社で、アナリストとして海外情勢やブロックチェーン技術についての調査・コンサルタント業務に従事。
5年間の業務の後に、AI・ブロックチェーンのベンチャー企業に「マーケティング責任者(CMO)」として参画。

Web3.0、仮想通貨、AI活用などのマーケティング業務を行う。2年前に独立・起業。現在は、在宅で中小企業向け「DXコンサルタント」をしながら、黒猫とのんびり暮らしています。

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日本と世界のeスポーツの違いとその展望~専門家が解説~

eスポーツとは?—基本から知る

こんにちは、まりかです。

eスポーツの世界は日々成長しており、多くの人々がその魅力に取り憑かれています。では、eスポーツとは具体的に何なのでしょうか。そして、日本と他の国ではどのような違いが見受けられるのでしょうか。今回は、このテーマを基にわたしの知識や経験をシェアしていきたいと思います。

 eスポーツの基本

eスポーツは、”Electronic Sports”の略で、電子的なスポーツを指します。具体的には、ビデオゲームを競技として行うことを言います。最近では、多くの大手企業がこの市場に注目し、賞金総額も増加しています。

例として、国内の大手企業「Rakuten」は、eスポーツチーム「Rakuten Eagles e-Sports」を持っており、国際大会でも活躍を見せています。

日本のeスポーツの現状

日本のeスポーツ市場は、世界の他の国々と比べるとまだ発展途上と言われています。しかし、2019年には日本のeスポーツ市場の規模が前年比150%増という驚異的な成長を遂げました。

特に、”PUBG”や”League of Legends”などの大型タイトルのトーナメントでは、数千万円以上の賞金が設定されることも少なくありません。

日本と世界の違い

日本と世界のeスポーツの違いを挙げると、主に2つのポイントがあります。

規模の違い

例えば、韓国や中国などアジアの他の国々と比べて、日本のeスポーツの規模はまだ小さい。2019年のデータによると、日本のeスポーツ市場の規模は約500億円で、これは韓国の約3分の1の規模でした。

文化の違い

日本のゲーム文化は、長らく家庭用ゲームが主流であり、PCゲームが少なかったことから、eスポーツ文化が根付きにくかったとも言われています。

eスポーツのビジネス展望と将来性

eスポーツの魅力や基本について触れた後、今度はそのビジネス展望や将来性について深掘りしていきます。eスポーツは単なるゲームだけではなく、今や多くのビジネスチャンスが広がる分野となっています。

eスポーツのビジネスモデル

eスポーツのビジネスモデルは多岐にわたりますが、主なものは以下のように分類されます。

トーナメントの運営

大手企業や団体が主催するeスポーツ大会は、スポンサーシップや放送権、チケット販売などからの収益を目指しています。例えば、日本の「RAGE」という大型トーナメントは、多くのスポンサー企業が名を連ねる一大イベントとして知られています。

選手のスポンサード

ゲームメーカーや企業がeスポーツ選手やチームをスポンサードし、そのブランド価値の向上や商品のPRを図ります。

放送・配信

TwitchやYouTube Gaming、OPENRECなどのプラットフォームでの生配信や動画配信は、広告収入や購読者からの収益をもたらします。

 eスポーツの将来性

eスポーツの市場規模は、世界で年々増加しており、2022年には約1000億円を超えると予測されています。これは、テレビ放送やオンライン配信、スポンサーシップなどの多岐にわたるビジネスチャンスが拡大していることを示しています。

日本においても、eスポーツへの投資が増加している企業は多く、SonyやNintendoなどの大手ゲームメーカーもeスポーツ市場への参入を進めています。

具体的な成功事例

日本のeスポーツ界での成功事例としては、「DetonatioN Gaming」が挙げられます。このチームは、国内外のトーナメントで数多くのタイトルを獲得し、多くのスポンサー企業との提携を結んでいます。

また、企業としての成功事例としては、CyberZがあります。同社はeスポーツのイベント運営や、選手のマネジメントなどを行っており、業績を伸ばしています。

eスポーツのビジネス面での可能性や展望は計り知れないものがあることが分かります。ゲームを単なる娯楽として捉えるだけでなく、その背後に広がるビジネスチャンスに目を向けてみると、新しい発見や可能性が見えてくるかもしれません。

eスポーツの社会的影響とこれからの展望

eスポーツの社会的影響

eスポーツが盛んになるにつれ、若者を中心に多くの人々がプロの選手を目指すようになりました。しかし、その裏には厳しいトレーニングや健康問題、メンタル面でのプレッシャーなどの課題が潜んでいます。

また、eスポーツの普及とともに、ゲームを教材とした学校や専門学校が日本国内でも増えてきています。これは、eスポーツのプロとしてのキャリアだけでなく、イベントの運営やコーチング、解説者としてのキャリアを目指す人々にとって、新しい教育の場となっています。

eスポーツの課題と対策

健康問題

長時間のゲームによる体の不調や、目の疲れはeスポーツ選手にとっての大きな課題です。適切な休憩やエクササイズ、視力保護をすることが推奨されています。

メンタルヘルス

厳しい競技環境は選手のメンタルを圧迫します。プロチームでは専門のカウンセラーやメンタルコーチの配置が求められています。

賞金の偏り

一部の大きなトーナメントでは莫大な賞金が設定されていますが、中小の大会では選手の生計を支えるのが難しいケースも。これに対して、スポンサーシップやファンからのサポートが重要となってきています。

 eスポーツのこれからの展望

eスポーツは今後もその発展を続けると予想されます。特に、オリンピックなどの国際的なスポーツイベントにeスポーツが採用される可能性も話題になっています。

また、VRやAR技術の進化とともに、よりリアルなゲーム体験が求められるようになるでしょう。これに伴い、新しいゲームのジャンルや競技が生まれる可能性もあります。

日本においても、政府や関連団体の支援を受けて、国際大会での活躍を目指す動きが強まってきています。これからのeスポーツの展開が楽しみです。

よくある質問と答え

1. 質問: 日本のeスポーツ業界と世界のeスポーツ業界の最も顕著な違いは何ですか?

答え: 日本のeスポーツ業界は、法的・文化的な要因により、他国に比べて成長が遅れてきました。特に、日本のギャンブル法規に関連する賞金制限は、大規模なトーナメントの開催を難しくしていました。しかし、近年これらの規制が緩和され、日本でもeスポーツの盛り上がりが見られるようになってきました。


2. 質問: 日本のeスポーツ選手は国際的な大会でどの程度の実績を上げていますか?

答え: 日本のeスポーツ選手も国際的な大会での実績を上げているケースは増えてきています。特に「Street Fighter」などの対戦型格闘ゲームでは、日本人選手がトップクラスの成績を収めることが多いです。しかし、多くの大規模なeスポーツトーナメントやリーグにおいては、まだまだ韓国や中国、欧米諸国の選手・チームが主導的な役割を果たしています。


3. 質問: 日本におけるeスポーツの普及のための最大の課題は何ですか?

答え: 文化的な受容の遅れや法的な制約の他、広告やスポンサーシップの取り組みがまだまだ発展途上であることが挙げられます。このため、安定した資金調達やプロリーグの形成が難しく、選手や関連者の所得向上や業界全体の成長が制限されています。


4. 質問: 世界のeスポーツ市場の成長を牽引している要因は何ですか?

答え: 世界のeスポーツ市場の成長を牽引している要因として、オンラインストリーミングプラットフォームの普及、大手企業のスポンサーシップ、ゲーム開発企業との連携、そしてeスポーツが若い世代を中心に広く受け入れられている文化が挙げられます。


5. 質問: 今後のeスポーツの展望として、どのような変化やトレンドが予想されますか?

答え: 今後のeスポーツの展望としては、VRやAR技術の進化による新しいゲーム体験の提供、女性選手や女性ファンの増加、更なる賞金の増加やプロリーグの拡大、そしてeスポーツを取り巻くビジネスの多様化(例: eスポーツ関連の商品やサービス、教育プログラムなど)が予想されます。

まとめ

eスポーツはまだまだ発展途上の分野であり、新しい技術やビジネスモデル、そして社会的な課題と向き合いながら、その未来を築いていくこととなるでしょう。わたしもその一環として、情報提供や解説を続けて参ります。

eスポーツの魅力や可能性、そして課題について考えることができたこの記事を、皆さんにとっての参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考書籍

『eスポーツ革命 – ゲームは新しいスポーツになる』 – 作者:浜村 弘一

この書籍はeスポーツがどのようにしてスポーツとしての位置を確立してきたのか、その歴史や背景、ビジネスの側面などを詳しく解説しています。

『プロeスポーツチーム経営』 – 作者:村田 悠輔

eスポーツチームの経営やマネジメントの実際について、詳しく書かれています。実際のeスポーツチーム運営の裏側や、成功するための方法論についても触れられています。

『eスポーツ入門 – これからのスポーツビジネスと文化』 – 作者:高田 昌幸

スポーツがこれからのスポーツビジネスや文化としてどのような位置を占めるのかについて、分かりやすく解説されています。

これらの書籍は、eスポーツに関する深い洞察や知識を持つ著者たちによって書かれており、日本におけるeスポーツの現状や将来性を理解する上で非常に役立つでしょう。

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